Face IDが使用できなくなった時に読むブログ〜諦める前に確認しておきたいこと〜

こんにちは!埼玉県さいたま市浦和のiPhone修理専門店『修理大好きドットコム』店長です。ご覧いただきありがとうございます。
当店は「即日対応・データそのまま・安心品質」をモットーに、iPhoneのバッテリー交換や画面修理、水没復旧など幅広く対応しています。浦和駅から徒歩圏内でアクセスしやすく、地域の皆さまに信頼いただける修理サービスを目指しています。
今回のテーマ
本日のテーマは「Face IDが使用できなくなった時の対処法」です。指紋認証(Touch ID)の後継機能として登場したFace IDは、iPhoneのセキュリティを大きく進化させました。しかしその一方で、構造が非常に複雑なため、いざ故障してしまうと正規店でも「本体交換」でしか対応できない領域となっています。データ移行や高額な費用がネックとなり「直したいけど、どうしたらいいの?」と迷う方が少なくありません。

今回はそんなFace IDトラブルの中でも「本当に直せないケース」と「復旧の可能性が残っているケース」の違いを分かりやすくご紹介します。さらに修理店に相談するときの注意点や、当店での取り組みも合わせてお伝えします。
Face IDが動かなくなる原因は?
Face IDは「TrueDepthカメラシステム」と呼ばれる複数のセンサーと赤外線投射装置の組み合わせで構成されています。
具体的には以下のようなパーツで成り立っています。
- 赤外線カメラ:顔の3Dマップを読み取る
- ドットプロジェクタ:赤外線ドットを顔に投射
- 近接センサー/環境光センサー:環境に応じた補正
- フロントカメラ:通常の撮影やFaceTimeにも利用
このうち一つでも不具合があるとFace IDは機能停止します。原因はさまざまですが、大きく分けると次の3つに分類できます。
- 物理的な破損(落下・水没・強い衝撃によるセンサー破損)
- 修理時の不具合(パーツ接続の緩み、センサー汚れ、組み立て精度不足など)
- ソフトウェアの問題(iOS不具合や一時的な認識エラー)
「TrueDepthカメラで問題が検出されました」と表示される場合
当店でもっとも多いご相談の一つが、このエラーメッセージです。
「TrueDepthカメラで問題が検出されました。Face IDが無効になっています。」
この表示が出てしまった場合は、残念ながら正規店での本体交換以外に解決方法はありません。内部の最重要パーツ(ドットプロジェクタや赤外線カメラなど)が物理的に破損している可能性が高いため、分解整備や部品交換での復旧は不可能なのです。
メーカーとしてもセキュリティの根幹に関わるため、この部分を第三者が修理できない仕様にしています。
それ以外のケースは「復旧の余地あり」
一方で、以下のようなケースでは復旧できる可能性が残されています。
- 顔登録画面までは進むが、途中でエラーが出る
- ロック解除時にFace IDは起動するが、顔を認識しない
- 修理後すぐからFace IDが動作しなくなった
これらは多くの場合、センサー自体は生きているが接続や組み立てに問題がある状態です。
例えば…
- コネクタがしっかりはまっていない
- 内部にホコリや指紋汚れが残っている
- 組み立て精度が甘く、センサーの位置がずれている
この場合は再度分解し、接続を確認・清掃・位置調整することでFace IDが復活する可能性があります。
修理店に相談する際の注意点
Face IDトラブルが「非正規店での修理後から発生」した場合、まずは修理を依頼したお店に点検を依頼するのが第一歩です。
ただし注意が必要なのは「同意書に記載された免責事項」です。
一部の非正規店では、同意書に「修理中にFace IDが使用不可になっても責任を負いません」といった記述が小さく書かれていることがあります。その場合、保証対応を拒否されるケースもあります。
依頼前に免責事項を必ず確認することが、トラブル防止につながります。
正規店と非正規店の違い
- 正規店
→ 基本的に本体交換。確実に直るがデータは消える。費用は高額。 - 非正規店
→ 本体交換はできないが、点検・整備で改善するケースがある。データはそのまま残せる可能性が高い。
「どうしてもデータを残したい」「正規店で断られた」という場合には、非正規店に相談してみる価値があります。
当店の取り組み
当店でも「他店で修理後にFace IDが動作しなくなった」というご相談をいただくことがあります。
その際には以下の点検・整備を行っています。
- パーツ接続の確認
- センサー部の清掃
- 組み立て精度の見直し
- 必要に応じた部品交換(非セキュリティ領域のみ)
もちろん、重要部分が物理的に破損している場合は復旧できませんが、「まだ可能性が残されているケース」を正しく診断し、無駄な費用をかけずに済むようご案内いたします。
よくある誤解
- 「非正規店ならパーツ交換でFace IDを直せる」
→ 誤解です。セキュリティ領域に属する部品はAppleの制御がかかっており、交換では復旧できません。 - 「iOSアップデートで直る」
→ 一部のソフト不具合なら改善する場合がありますが、ハードが壊れている場合は改善しません。 - 「放置すればそのうち復活する」
→ 接続不良で一時的に反応することはありますが、根本解決にはなりません。
まとめ
- 「TrueDepthカメラで問題が検出されました」と表示
→ 本体交換が必須(正規店対応のみ) - それ以外のケース(認識しない/登録できないなど)
→ 接続不良などで復旧の可能性あり - 修理店に相談する前に免責事項を確認しよう
Face IDは便利な一方で、非常に繊細な機能です。「もう直らない」と諦める前に、症状を見極め、適切な修理店に相談することをおすすめします。
浦和でiPhone Face ID修理・認証エラー点検をご検討中の方は、ぜひ当店までお気軽にご相談ください。正規店では叶わない「データそのままの修理」を追求しています。