iPhoneの“音トラブル”の解決法〜原因と対処法を徹底解説〜

こんにちは!埼玉県さいたま市浦和のiPhone修理専門店『iPhone修理のスマケア工房』店長です。ご覧いただきありがとうございます。
当店は「即日対応・データそのまま・安心品質」をモットーに、iPhoneのバッテリー交換や画面修理、水没復旧など幅広く対応しています。浦和駅から徒歩圏内でアクセスしやすく、地域の皆さまに信頼いただける修理サービスを目指しています。
今回のテーマ
本日のテーマは「iPhoneの“音トラブル”の解決法」です。
「電話の相手の声が聞こえない」「自分の声が届かない」「動画の音が割れる」——。
iPhoneの音トラブルは、日常生活に直結するだけに非常に厄介な不具合です。しかも、音の不具合は単なるスピーカーの故障だけでなく、マイクやICチップ、さらには設定やソフトウェアの問題である場合も多く、一見似たような症状でも、根本原因はまったく異なります。

修理店としても、音のトラブルは“症状の見た目に対して原因が複雑”な部類。部品交換ひとつで直ることもあれば、基板修理が必要になることもあります。この記事では、そんなiPhoneの音トラブルの種類・原因・解決方法・リスク・代替策を丁寧に解説します。
主な“音トラブル”の種類と原因
iPhoneでよく起きる音関連のトラブルには、次のようなものがあります。
1.通話で「相手の声が聞こえない」
イヤースピーカー(受話スピーカー)またはオーディオICの不良が疑われます。長年の使用によりスピーカーグリルに皮脂やホコリが詰まると、音がこもったり小さくなったりします。また、落下などによる衝撃で内部コイルがずれて、音が歪むケースもあります。掃除で改善することもありますが、完全に聞こえない場合は部品交換が必要です。
2.通話で「自分の声が相手に届かない」
下部マイク(充電コネクタ部分)や上部マイクの不良が主な原因です。ケースや保護フィルムがマイク穴をふさいでいるだけでも、音がこもったり途切れたりします。また、湿気によってマイク内部が腐食しているケースも少なくありません。マイク交換で改善できることが多いですが、機種によってはケーブル一式交換が必要です。
3.動画・音楽・ゲームの音が出ない
メインスピーカー(下部スピーカー)のトラブル、またはiOSの音声出力設定の不具合です。Bluetoothイヤホンに音が飛んでしまっていることもあるため、設定で確認してみましょう。再起動やBluetooth設定のリセットで直る場合もあります。
4.動画の音声やボイスメモの録音ができない
録音時のマイク不良や、アプリ権限の問題が考えられます。アプリ設定で「マイクの使用を許可」しているか確認し、それでも録音されない場合は部品の交換が必要です。
5.イヤホンの音が出ない・左右でバランスが違う
有線イヤホンの場合は端子の接触不良、Bluetoothイヤホンの場合はペアリング不良や干渉が原因です。iPhone 7以降はLightning接続またはBluetooth接続が主流のため、イヤホン端子内部の摩耗や酸化が起こることもあります。
「聞こえない」「割れる」「途切れる」――症状別の違い
「音が出ない」と一言で言っても、実は多くのパターンがあります。症状を具体的に観察することで、どの部分に問題があるのかが見えてきます。
| 症状 | 想定される原因 | 改善方法 |
|---|---|---|
| 音が小さい・こもる | スピーカーグリルの詰まり、スピーカー劣化 | 清掃・スピーカー交換 |
| 音が割れる | スピーカー膜破損、アンプIC異常 | スピーカーまたは基板修理 |
| 音が途切れる・飛ぶ | コネクタ接触不良、Bluetooth干渉 | 接点清掃・再接続 |
| 相手に聞こえない | マイクユニット不良、通信不良 | 部品交換または基板修理 |
| 録音されない | マイクユニット不良、権限設定 | 設定修正または部品交換 |
「音がブレる」「ボリュームを上げても変わらない」なども重要な手がかりです。修理店では、まず点検の際にスピーカーやマイクの単体テストを行い、どの系統で信号が止まっているのかを特定します。
Face IDとイヤースピーカーの意外な関係
iPhone X〜12シリーズでは「イヤースピーカー(通話用スピーカー)」と「Face IDを構成するセンサー」が一体化しています。そのため、イヤースピーカーを交換してしまうと、Face IDが完全に使えなくなるという重大な制限があります。
つまり、「通話時に相手の声が聞こえない」という比較的単純な不具合でも、その修理が「Face IDの永久的な機能喪失」につながる可能性があるのです。
この仕様はAppleが「セキュリティとプライバシー保護」を重視した設計のためで、Face IDは端末のオリジナル基板とセンサー群が厳密にペアリングされており、外部交換品に置き換えると認識されなくなってしまうのです。
そのため、Face IDをどうしても残したい場合には、あえてイヤースピーカーを交換せず、Bluetoothイヤホンなどで代替するという選択肢も現実的なのです。
修理をする前に試してほしいこと
修理店に持ち込む前に、ユーザーが自分でできる初期対応を紹介します。
- iPhoneを再起動する:
一時的なiOSエラーの解消。 - Bluetoothをオフにする:
音声出力先がワイヤレス機器に設定されていないか確認。 - 設定 → サウンドと触覚 → 着信音・通知音の調整:
ミュートやサイレントスイッチが有効になっていないか確認。 - 防水ケースやフィルムを外す:
スピーカーやマイクを物理的に塞いでいないかチェック。 - スピーカーグリルの清掃:
歯ブラシなど柔らかいブラシで埃を除去する。
これらを試しても改善しない場合は、部品交換や内部点検が必要です。
費用対効果を考えた選択を
修理によって音トラブルが直る確率は高いですが、機種や故障箇所によっては買い替えの方が安く済むこともあります。
例えば、iPhone Xでイヤースピーカーを修理するとFace IDが失われるため、「どうしても顔認証が必要」という人にとっては買い替えが合理的な判断となります。逆に、Face IDが使えなくても問題ない場合や、データ優先のユーザーであれば修理が最適です。
当店では、こうした「費用」「機能」「リスク」を総合的に判断し、お客様の使用目的に合わせた最善策をご提案しています。
まとめ
- 音トラブルの原因はスピーカー・マイク・ICチップなど多岐にわたる
- iPhone X〜12シリーズではイヤースピーカー交換でFace IDが失われる可能性がある
- 再起動・Bluetooth解除・清掃などの初期対応をまず試してみよう
- 修理で直るケースも多いが、費用とリスクを考えて選択を
音の不具合は、放っておいても自然には改善しません。もし「なんとなく聞き取りにくい」「音が小さい」と感じたら、一度プロの診断を受けることをおすすめします。
浦和でiPhoneの“音トラブル”にお困りの方、是非当店にお気軽にご相談ください!!


