iPhoneのデータ移行方法を徹底解説〜4つのやり方と注意点〜

店長

こんにちは!埼玉県さいたま市浦和のiPhone修理専門店『iPhone修理のスマケア工房』店長です。ご覧いただきありがとうございます。
当店は「即日対応・データそのまま・安心品質」をモットーに、iPhoneのバッテリー交換や画面修理、水没復旧など幅広く対応しています。浦和駅から徒歩圏内でアクセスしやすく、地域の皆さまに信頼いただける修理サービスを目指しています。

今回のテーマ

本日のテーマは「iPhoneのデータ移行方法を徹底解説」です。新しいiPhoneを購入したとき、最初に直面するのが「データ移行」です。電話帳や写真、LINEのトーク履歴、アプリの設定など、日常的に使っている情報をどうやって新しいiPhoneに移すかは、多くの方が悩むポイントです。

サムネール

iPhoneのデータ移行には主に 4つの方法 があります。それぞれに特徴や注意点があるため、目的や状況に合わせて最適な方法を選ぶことが大切です。本記事では、修理専門店の立場から「確実・安全・効率的なデータ移行方法」を詳しく解説します。

本記事はデータ移行の手順を細かく解説するマニュアルではありません。どんな方法ががあり、どの方法を選ぶべきかを判断するための「検討材料」としてご活用ください。具体的な操作手順についてはApple公式サイトでご確認いただくか、当店のサポートサービスにお気軽にご相談ください。

1.クイックスタート(iPhone同士の直接転送)

もっとも手軽でおすすめなのが『クイックスタート』です。古いiPhoneと新しいiPhoneを近づけるだけで、自動的に設定とデータの転送が始まります。Wi-Fi環境と電源があれば、ケーブルを使わずにほぼすべてのデータを引き継ぐことが可能です。

ただし注意点として、LINEや一部の金融系アプリ、電子マネー系アプリは完全には移行されない場合があります(これは後述の3つの方法でも同様です)。LINEは必ず「アカウント引き継ぎ設定」を事前に有効化しておくことが必要です。また、端末容量が大きい場合は転送に時間がかかるため、充電ケーブルを接続した状態で行うのが安心です。

クイックスタートは「古いiPhoneが正常に動作する」「双方のiOSバージョンが12.4以上である」ことが前提なので、条件が揃わない場合は以下に紹介するiCloudやiTunes経由の方法を検討しましょう。

2.iCloud経由のバックアップ・復元

次におすすめなのが、iCloudバックアップからの復元です。古いiPhoneのデータをiCloudに保存し、新しいiPhoneでそのバックアップを選んで復元する方法です。

普段から自動バックアップを有効にしている方なら、操作も簡単。また、古いiPhoneが故障して起動しなくなった場合でも、iCloud上にバックアップが残っていればデータを取り戻せます。

ただし、無料プランのiCloudの容量は5GBまで。フルバックアップを取るには有料オプション(50GB・200GB・2TB)への加入が必要になります。長期的に見れば、写真・動画・書類データのクラウド保管としても役立つため、余裕がある方にはおすすめです。

3.iTunes(Finder)経由のバックアップ・復元

パソコンをお持ちの方なら、iTunes(またはFinder)を使ったバックアップ・復元も非常に有効です。iCloudと違い、ストレージ容量の制限がなく、無料で利用できます。ケーブルをつないでバックアップを取るため、転送スピードが安定しているのも大きな利点です。また「バックアップを暗号化する」にチェックを入れておくと、Wi-Fi設定やパスワード情報、ヘルスケアデータまで完全に移行できます。

パソコン環境が用意できる方の場合、以下の運用がおすすめです。

iPhoneは定期的にシステムのアップデートが行われます。実は、このアップデート作業をパソコン(iTunes / Finder)経由で行うことができるんです。iPhone単体でアップデートするには、最初にシステムデータ(6〜9GB)を本体ストレージにダウンロードする必要があり、空き容量が少ない場合には動作が不安定になったり、容量不足でアップデートできなかったりします。ですが、パソコンを使ってアップデートする場合は、システムデータをパソコンにダウンロードして外部からインストールするため、作業が安定します。

更に、アップデート前にiPhoneのデータをパソコンに保存してくれるので、定期的なバックアップが可能です。この状態を維持することで、買い替え時のデータ移行だけでなく、故障など不足の事態にもスムーズに対応できるのです。

4.手動転送(アプリ再インストール+AirDropなど)

4つ目の方法は、手動でのデータ移行です。これは、元のiPhoneが古すぎてクイックスタートやiCloudに非対応の場合や、新しいiPhoneのストレージが少ない場合に有効です。新しいiPhoneに必要なアプリをインストールし、写真や動画、連絡先など必要なデータだけをAirDropやメール・クラウドサービス経由で転送します。

この方法の最大のメリットは「不要なデータを整理しながら新環境を構築できる」ことです。特に、旧機種に余計なデータやアプリが多く、容量を圧迫している場合にはおすすめです。この方法を採用する場合、iCloud Drive・Google Drive・OneDriveなどのクラウドストレージを活用するのが安心です。「ファイルを整理しながら引っ越し」したい上級者向けの方法といえるでしょう。

データ移行後の古いiPhoneの扱い

データ移行が完了した後、古いiPhoneの使い道は主に以下の用途が考えられます。

  • 予備機として保管
  • 子供や家族へのお下がり
  • 初期化して下取り、買取に出す

ただし、新しいiPhoneが完全に問題なく動作することを確認してから初期化するのが鉄則です。アプリのログイン情報やクラウド同期の遅延など、数日後に問題が発覚することもあります。1週間程度は旧端末をそのまま保管しておくと安心です。

故障してデータが移行できない場合は?

水没や画面破損などで古いiPhoneが操作不能な場合、iCloudやiTunesにバックアップがない限りデータ移行はできません。ですが、当店のような非正規修理店での「データ移行目的の修理」で解決できるケースもあります(正規店で修理すると、問答無用で初期化されてしまいます)。

当店では「端末を長く使うための修理」と「データ移行のためだけの修理」を明確に分けてご提案しています。

データ救出が主目的の場合は、最小限の修理・短時間の復旧を優先し、必要に応じて格安品や中古品、ジャンクパーツなどの低価格パーツでの対応も可能です。「修理費を抑えたい」「とにかくデータを取り出せれば良い」という方も、ぜひご相談ください。

まとめ|データ移行は「手段選び」と「準備」が成功の鍵

iPhoneのデータ移行には「クイックスタート」「iCloud」「iTunes」「手動転送」の4種類があります。どの方法にも長所と短所があり、目的や状況によって最適解は異なります。一番重要なのは『バックアップを取っておく習慣を持つ』こと。バックアップがあれば、突然の故障や紛失でもデータを失う心配がありません。新しいiPhoneを快適に使い始めるために、今のうちから安全なバックアップ体制を整えましょう。

浦和・川口でiPhoneのデータ移行にお困りなら当店へご相談ください。クイックスタート・iCloud・iTunesのトラブル対応や、データ救出目的の修理も承っています。「データだけでも取り戻したい」というご相談もお気軽にどうぞ。