“このWebサイトは安全ではありません”って何?〜原因・対処法・リスク〜

店長

こんにちは!埼玉県さいたま市浦和のiPhone修理専門店『iPhone修理のスマケア工房』店長です。ご覧いただきありがとうございます。
当店は「即日対応・データそのまま・安心品質」をモットーに、iPhoneのバッテリー交換や画面修理、水没復旧など幅広く対応しています。浦和駅から徒歩圏内でアクセスしやすく、地域の皆さまに信頼いただける修理サービスを目指しています。

今回のテーマ

本日のテーマは「“このWebサイトは安全ではありません”って何?」です。インターネットを使っていて「このWebサイトは安全ではありません」という警告を見たことはありませんか? 特にiPhoneの「Safari」でよく出るメッセージですが、突然表示されると「ウイルス?」「個人情報が漏れるの?」と不安になる方が多いです。

サムネール

実際、当店でも「この表示が出て怖くてサイトを開けない」「自分のホームページに出てしまった」といったご相談をよく受けます。この記事では、この警告の意味や仕組み、無視して開く方法とリスク、そして自分の運営サイトで出てしまった場合の対処法まで、実際の現場目線で詳しく解説します。

そもそも「このWebサイトは安全ではありません」とは?

このメッセージは、ブラウザ(SafariやChromeなど)が自動的に出しているセキュリティ警告です。つまり「あなたの端末がウイルスに感染している」という意味ではなく『開こうとしているサイトの通信が安全ではない』という注意です。

ブラウザは、サイトの通信が暗号化されていない場合や、サイトの身元を証明する“SSL証明書”に不備がある場合、自動的に警告を出してくれます。例として、

  • サイトが「http://」で始まっている(暗号化されていない)
  • サイトは「https://」だけど証明書が切れている
  • 不正なスクリプトが埋め込まれている
  • フィッシングサイト(偽装サイト)の疑いがある

特に近年のiPhoneやMacではセキュリティが強化され、安全でないサイトは自動的にブロックされるようになりました。ユーザーを守るための仕組みなのです。

“http”と“https”の違いを理解しよう

この警告の根本的な原因は、多くの場合「httpsに対応していない」ことです。ここで、httpとhttpsの違いを簡単に整理しておきましょう。

比較項目httphttps
通信の暗号化なし(誰でも覗ける)あり(SSL/TLSで暗号化)
安全性低い高い
URL表示http://〜https://〜(鍵マーク付き)

「https」とは「Hyper Text Transfer Protocol Secure」の略で、サイトと閲覧者の間でやり取りされるデータ(ログイン情報やカード番号など)を暗号化して第三者が盗み見できないようにする仕組みです。現在では、GoogleやAppleも「https未対応のサイト」を「安全ではない」と明確に警告するようになっています。

実際に出るメッセージの例

使用ブラウザなど環境によって文言は異なりますが、意味はほぼ同じです。

  • Safari:「このWebサイトは安全ではありません」
  • Chrome:「保護されていない通信」「接続がプライベートではありません」
  • Edge:「このサイトは安全ではありません」

どのブラウザでも「通信が暗号化されていない」「証明書が怪しい」と判断されたときに出るメッセージとなります。

iPhoneで表示される仕組みと典型的な原因

iPhoneのSafariは特にセキュリティ意識が高く、以下のような場合に警告を出します。

  • SSL証明書が未設定または期限切れ:
    → サーバー側の設定ミスや自動更新停止。
  • 「http://」で始まる古いサイト:
    → 暗号化されていない通信を使用。
  • サイトの一部に“混在コンテンツ”がある:
    → ページ全体はhttpsだが、画像やスクリプトがhttp経由。
  • なりすまし・不正サイトの疑い:
    → フィッシングや広告スクリプトによるリダイレクト。

このように、警告は必ずしもウイルスではなく、サイト設定の不備や管理上の問題で起きていることが多いのです。ただし、悪意あるWEBサイトである可能性もゼロではないので、必ず以下の対処法を心がけましょう。

警告が出たときの正しい対処法(閲覧者側)

1.まずはURLをよく確認

  • 「https://」で始まっているか?
  • ドメイン(例:apple.com)が正しいか?
  • 似たような偽ドメイン(app1e.comなど)ではないか?

少しでも怪しいと感じたら、ページを開かずに戻りましょう。特に、ログインページや支払い画面では要注意です。

2.安全確認ができる場合は再アクセス

  • 検索エンジンから公式サイトに入り直す
  • SNSなどのリンクではなく、ブックマークから開く
  • Wi-Fiを切ってモバイル通信で再試行(公共Wi-Fiで改ざんされているケースも)

3.「自己責任で開く」方法

SafariやChromeでは「詳細」→「このページを表示」→「続行」などをタップすると、警告を無視して開くこともできます。

ただし、これはあくまで自己責任。表示内容を“見るだけ”に留め、個人情報やパスワードの入力は絶対にしないでください。

4.無視して開いた場合のリスク

  • 偽ログインページでIDやパスワードを盗まれる
  • クレジットカード情報の入力誘導
  • マルウェアやウイルス感染(特にWindows環境)
  • 強制ポップアップやスパム広告が発生

たとえば「セキュリティ警告です!」「ウイルス感染しています!」と表示して“偽アプリ”をインストールさせるケースもあります。こうしたページは、警告を無視した瞬間に踏み込んでしまうことがあります。

安全に閲覧するためのコツ

  • HTTPS(鍵マーク)を確認してから情報入力
  • 公共Wi-Fiでは重要なサイトを開かない
  • ブラウザを最新バージョンに更新
  • 信頼できないリンクをタップしない
  • iPhone・iPadは必ず最新iOSにアップデート

特に公共Wi-Fiは通信が暗号化されていない場合が多く「安全なサイトでも通信が傍受される」リスクがあります。公共のWi-Fiでは、個人情報入力は避けるのが鉄則です。

自分の運営するサイトで表示された場合(運営者向け)

ここからは、サイト運営者の方への解説です。「自分のホームページに“安全ではありません”と出てしまった!」というケースでは、以下の原因が多く見られます。

1.SSL証明書が切れている

最も多いのが『SSL証明書の期限切れ』です。無料のLet’s Encryptは90日で更新が必要。自動更新が失敗すると警告が出ます。

確認方法:

  • ブラウザの鍵マークをクリック → 「証明書の情報」
  • またはSSLチェッカー(例:https://www.ssllabs.com/ssltest/)で確認可能。

解決策:

  • レンタルサーバーの管理画面で証明書を再発行
  • 自動更新機能をONに設定
  • 必要なら有料証明書に切り替える

2.WordPressのURL設定ミス

WordPressでは、「設定」→「一般」にある「WordPressアドレス(URL)」「サイトアドレス(URL)」が httpのまま になっているケースがあります。対処法としては、

  • 「設定」→「一般」→「WordPressアドレス」「サイトアドレス」を両方httpsに変更
  • .htaccessファイルで「http → https」へのリダイレクト設定を追加

3.ページ内の“混在コンテンツ”を修正

トップページはhttpsでも、内部の画像・スクリプト・広告タグが「http://」のままだと、“安全ではありません”と表示されます。

確認方法:

  • Google Chrome → 右クリック → 「検証」→ Consoleタブ
  • 「Mixed Content」と出ている部分を探す

修正方法:

  • すべてのリンク・画像URLをhttpsに統一
  • 広告コードや埋め込みスクリプトも再取得

4.常時SSL化を設定

サーバー設定で「常時SSL化」を有効にすると、httpアクセスも自動的にhttpsへ転送されます。また、主要レンタルサーバーではワンクリックで設定可能です。

  • エックスサーバー:「WordPress簡単SSL設定」機能
  • さくらインターネット:「常時SSL化設定」
  • ロリポップ:「独自SSL設定」→「常時SSL化ON」

5.検索結果のキャッシュ更新

SSL設定を修正しても、Google検索上では古いhttpバージョンが表示され続けることがあります。

対処法:

  • Google Search Consoleにサイト登録
  • サイトマップを再送信
  • インデックス再リクエスト

2〜3日ほどで新しいhttpsページが反映され、警告が消えることが多いです。

店舗・企業サイトで出ると信用に関わる

特に店舗サイト・予約フォーム・修理受付フォームなどで「安全ではありません」と表示されると、ユーザーの離脱率が大幅に上がります。「ここに個人情報を入力して大丈夫かな?」と思われてしまうためです。

SEO(検索順位)にも影響があり、Googleは“SSL非対応サイトを下位表示する”傾向が強まっています。つまり、SSL対応は信頼+集客の両方に関わる重要設定です。

修理店・サポート現場からのひとこと

実際のサポート現場でも「警告が出て怖くてサイトを開けない」という相談は少なくありません。しかし多くの場合、スマホが壊れているわけでもウイルス感染でもありません。

正しい知識と判断を持てば、安全にインターネットを使うことができます。もしご自身のサイトに警告が出ている場合は、SSL証明書の見直しを最優先に。どう設定すればいいかわからない場合も、専門家に相談するのがおすすめです。

まとめ

  • 「このWebサイトは安全ではありません」は、暗号化や証明書の不備による警告。
  • 無視して開くこともできるが、情報入力・決済・ログイン操作は絶対に避ける。
  • 自分のサイトで出たら、SSL設定・URL・画像リンクの見直しを。
  • 店舗サイトでは信頼性・SEOの観点からも、常時SSL化が必須。

浦和・川口エリアでiPhone修理・データ移行・ネット設定サポートなら「iPhone修理のスマケア工房」へ。iPhoneやパソコンのセキュリティ警告・SSL設定・メール設定なども、専門スタッフが丁寧にご案内します。「なんだか怖い表示が出たけど大丈夫?」というご相談もお気軽にどうぞ。