iPhoneで「NFCだけ通信できない」主な原因と対策〜増加中のトラブルです〜

こんにちは!埼玉県さいたま市浦和のiPhone修理専門店『iPhone修理のスマケア工房』店長です。ご覧いただきありがとうございます。
当店は「即日対応・データそのまま・安心品質」をモットーに、iPhoneのバッテリー交換や画面修理、水没復旧など幅広く対応しています。浦和駅から徒歩圏内でアクセスしやすく、地域の皆さまに信頼いただける修理サービスを目指しています。
今回のテーマ
本日のテーマは「iPhoneで「NFCだけ通信できない」主な原因と対策」です。最近、当店でも「マイナンバーカードが読み取れない」といった『NFCだけ通信できない』というご相談が増えています。

iPhoneは複数の無線通信を使い分けていますが、その中でも『NFC(近距離無線通信)だけがうまく動作しない』ことがあります。
この記事では、
- NFCとは何か
- NFCが使えない時に考えられる主な原因
- 自分でできる対処法
- 修理店に持ち込むべきケース
をわかりやすく解説していきます。
そもそも「NFC通信」とは?
NFC(Near Field Communication)とは、数センチ以内でデータをやり取りする近距離無線通信 のことです。
iPhoneでは以下の方式が使われています:
| 方式 | 主な用途 | iPhoneでの例 |
|---|---|---|
| NFC(Type A/B) | 社員証・マイナンバーカード | NFCタグ、マイナポータル |
| FeliCa(NFC-F) | 交通系IC・非接触決済 | Suica、PASMO、QUICPay |
| 専用NFC領域(Apple Pay) | 決済端末との通信 | Apple Pay(タッチ決済) |
つまり、iPhoneは「複数のNFCを使い分けている」のです。
「NFCだけ通信できない」時に考えられる主な原因
1.ケース・アクセサリーの影響
- 極厚ケース
- 磁石付きケース(MagSafe含む)
- 金属プレート入りの車載マウント
- 貼り付け型デザインプレート
これらはNFCの電波を遮断しやすく、読み取り位置がシビアなNFCでは致命的 になります。
特に金属プレートはNFCと相性最悪
車載ホルダーのために貼っている金属板が原因、という事例が非常に多いです。
2.位置がずれている(読み取り位置の勘違い)
iPhoneのNFCアンテナは機種によって位置が微妙に違います。
- iPhone X〜11:上部のやや中央
- iPhone 12以降:背面上部、カメラ横付近
- iPhone 15/16:さらに上寄り
位置がずれていると「読み取りエラー」を起こす可能性が高まります。また、SuicaなどFeliCa系は読み取り位置が広いのですが、NFCは感度がシビアです。
3.iOSの不具合・一時的なバグ
- 長時間動作でメモリが圧迫
- バックグラウンド動作の干渉
- iOSアップデート直後の不安定化
この場合は、再起動で改善というケースが非常に多いです。
4.設定の問題:NFC読み取りが一時的に制限されている
以下の設定が影響することがあります。
- 機内モード
- 低電力モード(NFCの反応が鈍ることあり)
- スクリーンタイムの制限
- 企業管理デバイス(MDM)の制限
特に会社貸与のiPhoneはNFCタグ利用を制限されている ケースがあります。
5.ハードウェア故障(NFCアンテナ/通信IC)
落下・衝撃・水没の後にNFCだけ使えなくなることがあります。多くのケースで基板内部の通信用ICチップが故障している状態で、この場合は「本体交換」や「基板修理」が必要になる可能性があります。
自分でできる対策(原因別チェックリスト)
- ケースを外して試す:
特に磁石・金属プレートは外して確認してください。 - 読み取り位置を変える:
iPhone 12以降は「背面上部カメラ横」が最も反応しやすいです。 - 再起動する:
一時的なNFC読み取りバグはこれで直ることが多いです。 - 機内モード・低電力モードを解除する:
NFCの電力供給が弱まり反応しなくなることがあります。 - 別のカードで試す:
「カード側の不具合」かどうか切り分けられます。 - アプリ側の対応状況を確認:
NFCタグを読み取るには専用アプリが必要な場合があります。
修理店に持ち込むべきケース
- ケースを外しても反応しない
- 別カードでも反応しない
- 落下・水没の後に反応しなくなった
- 再起動・アップデートでも改善しない
この場合はNFCアンテナか基板側の故障の可能性大です。アンテナ交換で済むのであれば、短時間&低コストで修理することが可能です。ですが基板修理となると修理費用が高額になるため、買い替えの方がお勧めになるケースもあります。まずは診断をしてもらい、修理するか、買い換えるかを検討しましょう。
まとめ
iPhoneのNFCは便利ですが、
- ケースの種類
- 読み取り位置のシビアさ
- NFCタグの規格
- iOS側のバグ
などの影響を受けやすく『NFCだけ使えない』症状は意外と珍しくありません。落下や衝撃、背面のひび割れがある場合は「アンテナ破損」の可能性も高いので、早めの診断をおすすめします。
浦和・川口エリアでのiPhoneトラブルは「iPhone修理のスマケア工房」におまかせください! NFC・FeliCaの動作チェック、アンテナ破損の診断も承ります。


