電源オフ指定は何のため?機内モードじゃダメなの?〜理由を知れば納得です〜

店長

こんにちは!埼玉県さいたま市浦和のiPhone修理専門店『iPhone修理のスマケア工房』店長です。ご覧いただきありがとうございます。
当店は「即日対応・データそのまま・安心品質」をモットーに、iPhoneのバッテリー交換や画面修理、水没復旧など幅広く対応しています。浦和駅から徒歩圏内でアクセスしやすく、地域の皆さまに信頼いただける修理サービスを目指しています。

今回のテーマ

本日のテーマは「電源オフ指定は何のため?機内モードじゃダメなの?」です。iPhoneなどの携帯電話を持っていると、次のようなお願いをされる場面があります。

「ここでは携帯電話の電源をオフにしてください」

サムネール

昔から当たり前のように言われているので「そういうものだから」「深く考えたことがない」という方も多いのではないでしょうか。中には、

  • マナーモードにする
  • 機内モードにする

ことで「とりあえず大丈夫だろう」と考える方もいるかもしれません。ですが実は「電源オフ」と「機内モード」には明確な違い があり、電源オフを求められる場面にはちゃんと理由があります。この記事では、

  • なぜ電源オフが求められるのか
  • 機内モードではダメな理由
  • 携帯電話の使用を控えるべき場面

を、できるだけ分かりやすく解説します。

そもそも、なぜ「電源オフ」を求められるのか?

結論から言うと、理由は大きく分けて 3つ あります。

  1. 電波による影響を完全に排除するため
  2. 誤作動・誤操作を防ぐため
  3. 周囲への配慮・安全確保のため

それぞれ見ていきましょう。

理由①:電波による影響を完全に排除するため

iPhoneは電源が入っている限り、

  • 基地局との通信
  • 周囲の電波探索

を常に行っています。

機内モードの場合
機内モードにすると「通話」「モバイル通信」は止まります。しかし「Bluetooth」「Wi-Fi」は 手動でオンにできる状態です。そのため「知らないうちに何かしらの電波が出ている」可能性を完全にはゼロにできません。

電源オフの場合
電源を切れば「通信」「電波発信」は 完全に停止 します。医療機器・精密機器・航空機など、絶対に影響を与えたくない環境では、この『確実性』が重要なのです。

理由②:誤作動・誤操作を防ぐため

電源が入っていると、たとえ操作していなくても、

  • 通知が鳴る
  • 画面が点灯する
  • Siriが反応する

といったことが起こり得ます。特に最近のiPhoneは「Hey Siri」「緊急SOS」「背面タップ」「手前に傾けてスリープ解除」など、意図せず動作する機能が増えています。電源オフであれば、こうした 予期せぬ動作を完全に防げます。

理由③:周囲への配慮・安全確保のため

公共の場や特定の施設では「音」「光」「振動」そのものが問題になるケースもあります。例として

  • 病院
  • 劇場
  • 葬儀場
  • 試験会場

「自分の端末だけなら大丈夫」と思っても、全員が同じことを考えると収拾がつきません。そのため、一律で「電源オフ」 という分かりやすいルールが設けられているのです。

機内モードでは本当にダメなの?

この疑問の結論としては、

  • 場所による
  • 求められているレベルによる

というのが正直な答えです。機内モードで問題ないことが多い場面としては、

  • 一般的な公共交通機関
  • 会議や打ち合わせ
  • マナー目的の場合

この場合は、機内モードやマナーモードで十分なことも多いです。

電源オフが“必ず”求められる場面

  • 病院の特定エリア:
    心電計・輸液ポンプ・人工呼吸器などは微弱信号を扱う機器であり、電波混入で数値誤表示・誤作動のリスクがあります。近年は対策が進み「病棟の一部OK」も増えましたが、ICU・手術室・検査室では今も電源オフ指定が常識です。
  • 飛行機の離着陸時:
    操縦・通信・計器類への干渉リスクがあります。また、複数台が同時に基地局探索を始めることで通信系へのノイズ集中の恐れがあります。事故が起きた例は稀ですが、起きたら即重大事故になるため厳格な対応が求められます。
  • 精密機器を扱う現場:
    センサー・計測機器が「μV(極微小電圧)」を扱う現場では、電波の影響で「測定誤差」「試験失敗」というリスクがあります。主に「半導体検査」「精密天秤」「電波暗室」などは厳禁とされています。
  • 公式に「電源オフ」と指定されている場所:
    電波の影響がない場所であっても、管理者から公式に「電源オフ」を求められている場所では従う必要があります。例えば試験会場などでは「電源のついたスマホを所持している」だけで失格となる場合があります。

こうした場面では『機内モードでは不十分』と考えた方が安全です。確実に電源オフにしておきましょう。

まとめ:「電源オフ」は一番確実な方法

  • 電源オフは 電波・誤作動・マナー をすべてカバーできる
  • 機内モードは便利だが、万能ではない
  • 指定されている場合は、素直に電源オフが無難

普段あまり意識することはありませんが「なぜ電源オフなのか」を知っておくと、少し納得して行動できるようになります。iPhoneは便利だからこそ、周囲への配慮も大切にしたいですね。

浦和・川口でiPhoneのお困りごとは『iPhone修理のスマケア工房』 へ! スマホ・パソコン関係の疑問に関するご相談もおまかせください!!