バッテリー容量を表す「mAh(ミリアンペア・アワー)」とは〜みんな誤解している謎の単位〜

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今回のテーマ
本日のテーマは「バッテリー容量を表す「mAh(ミリアンペア・アワー)」とは」です。iPhoneやモバイルバッテリーの説明で「10,000mAh」や「5,000mAh」といった表記を見たことがある方は多いと思います。なんとなく「数字が大きいほど、たくさん充電できる」というイメージはあるものの、

「mAhの意味を正確に説明できる?」
と聞かれると、自信がない方も多いのではないでしょうか。今回は、
- mAhとは何か
- よくある誤解
- iPhoneとモバイルバッテリーの関係
を、できるだけわかりやすく解説します。
mAh(ミリアンペア・アワー)とは?
mAhとは『どれくらいの電流を、どれくらいの時間流せるか』を表す単位です。簡単に言うと『電気をどれくらい貯めておけるかの目安』と考えて差し支えありません。
- 1,000mAh
→ 1,000mAの電流を1時間流せる - 2,000mAh
→ 2,000mAを1時間、または1,000mAを2時間流せる
という意味になります。
よくある誤解①「mAhが同じなら、電気の量も同じ」
これが一番多い誤解です。実は、mAhは「電圧」を考慮していない数値です。
例で考えてみましょう
・バッテリーA:1V・10,000mAh
・バッテリーB:2V・10,000mAh
数値だけ見ると、どちらも「10,000mAh」で同じに見えます。ですが、実際に貯められる電気の量は、
・A:1V × 10,000mAh = 10Wh
・B:2V × 10,000mAh = 20Wh
となり、Bの方が2倍のエネルギーを持っています。つまり「電圧が違うバッテリー同士ではmAhだけでは比較できない」ということになります。最近ではこのWh(ワット・アワー)の方が実際のバッテリー容量を示す値として注目され、併記する製品も出始めています。
iPhoneとモバイルバッテリーの電圧の違い
ここで、iPhoneとモバイルバッテリーに注目してみましょう。
モバイルバッテリー
→ 内部電圧:約3.7V(ほぼ共通)
iPhoneのバッテリー
→ 内部電圧:約3.8〜4.4V
この時点で、電圧がすでに一致していません。この違いがどう影響してくるのかを見ていきましょう。
よくある誤解②「モバイルバッテリーはmAhの数値分充電できる」
これはほぼ確実に誤解です。理由は以下の通りです。
① 電圧変換によるロス
3.7V → iPhone側の電圧に変換する時点でエネルギーが目減りします。
② 変換回路・ケーブルの抵抗
・電圧変換回路
・ケーブルの抵抗
これらもすべてロスになります。
③ 発熱によるロス
充電中に熱を持つ=電気が熱として逃げているということです。
なので、通常のモバイルバッテリーでは、
モバイルバッテリーの表記容量 × 約60%前後
が、実際にiPhoneへ充電できる現実的な容量といわれています。
iPhone 17と10,000mAhモバイルバッテリーの例
最新のiPhone 17のバッテリー容量は、約3,692mAhと言われています。
数字だけ見ると、
- 10,000 ÷ 3,692 ≒ 約2.7回
「2回半くらい充電できそう」と思われがちです。ですが、実際は、
- 10,000mAh × 60% ≒ 6,000mAh
- 6,000 ÷ 3,692 ≒ 約1.6回
「1回半強」程度が現実的なラインなのです。
【参考】10,000mAhモバイルバッテリーで何回充電できるか
※ 実際に使える容量:10,000 × 60% = 約6,000mAhとします
※ 0%→100%まで満充電した場合の「理論値」です
※ iPhoneのバッテリー容量は非公開のため予測値となります
| 機種名 | バッテリー容量 | 満充電できる回数 |
|---|---|---|
| iPhone 17 | 約3,692mAh | 約1.6回 |
| iPhone 17 Pro | 約4,252mAh | 約1.4回 |
| iPhone 17 Pro Max | 約5,088mAh | 約1.2回 |
| iPhone Air | 約3,149mAh | 約1.9回 |
| iPhone 16 | 約3,561mAh | 約1.7回 |
| iPhone 16 Plus | 約4,674mAh | 約1.3回 |
| iPhone 16e | 約3,961mAh | 約1.5回 |
実際の使い方ではどう考えればいい?
もちろん、実際の使い方としては
- 完全放電から充電することは少ない
- モバイルバッテリーを空になるまで使い切らない
というケースがほとんどです。ですので、
「何回満充電できるか」より「外出中にどれくらい補助できるか」
という感覚で考えるのが現実的です。
まとめ:mAhは「目安」、過信しないのがコツ
- mAhは容量の目安
- 電圧が違うと単純比較はできない
- モバイルバッテリーは表記の約60%が実用値
- 10,000mAh=iPhone約1.5回分が現実(機種による)
このあたりを「なんとなく理解しておく」だけでも、モバイルバッテリー選びで失敗しにくくなります。数字だけに惑わされず、自分の使い方に合った容量を選ぶのが一番です。
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