【浦和 iPhone修理】水没して起動しなくなったiPhoneXを復活させた事例紹介

店長

こんにちは!埼玉県さいたま市浦和のiPhone修理専門店『修理大好きドットコム』店長です。ご覧いただきありがとうございます。
当店は「即日対応・データそのまま・安心品質」をモットーに、iPhoneのバッテリー交換や画面修理、水没復旧など幅広く対応しています。浦和駅から徒歩圏内でアクセスしやすく、地域の皆さまに信頼いただける修理サービスを目指しています。

今回のテーマ

本日のテーマは「水没して起動しなくなったiPhoneXを復活させた事例紹介」です。
iPhoneは精密機器のため「水没」に弱く、たった一度の事故で完全に起動しなくなるケースも珍しくありません。特に海や川といった「真水以外の環境」での水没は、塩分や不純物が基板を腐食させるため、修理難易度が一気に高まります。

サムネール

今回は実際にお預かりした「海で水没したiPhoneX」を例に、データ復旧までの流れをご紹介します。さらに、万一のときに役立つ「応急処置方法」や「修理店を選ぶ際のポイント」も解説します。

ご相談内容

お客様は「海の岩場でiPhoneXを落としてしまった」とご来店くださいました。なんとか見つけ出したものの、完全に電源が入らず沈黙したまま。
端末の状態を確認すると、

  • 画面はひび割れ
  • アウトカメラ内部に水滴が付着
  • SIMカードトレイ内の水没マーカーは真っ赤
重度の水没症状でした。

その場でお客様に状況を説明しました。
「ここまでの水没では、修理しても完全復旧は難しく、データ復旧を目的とした作業になります。 もしバックアップがある場合は買い替えに回すほうが現実的です」と。
しかしお客様は「子供が生まれてからの写真が全部入っていて、バックアップを取っていない。どうしてもデータを取り戻したい」と強い希望をお持ちでした。

修理作業の流れ

1.分解と内部確認

まずは端末を分解。水没端末に通電するとショートの危険があるため、電源を入れるのは厳禁です。内部を開けてみると、やはり基板やコネクタの隅々まで水分が入り込み、腐食の兆候も見られました。

2.基板洗浄

取り出した基板をエタノール液に浸して洗浄。これにより水分や塩分をできる限り除去します。その後しっかりと乾燥させ、内部まで水分を飛ばします。

3.起動テスト

乾燥後、検証用のiPhoneXと基板を入れ替えてテストしましたが、反応なし。電圧を測定してもほとんど数値が上がらず、電源回路の深刻な障害が確定しました。

4.修理方針の決定

水没端末は複数箇所に故障が発生するケースが多く、通常の基板修理では追いつかない場合があります。今回もその典型例で、複数のICチップに障害が発生していました。そこでお客様にご相談し、修理方針を『メモリーとCPUの移植』を行うことにしました。

5.健康な基板の調達と移植

iPhoneのメモリーはセキュリティ上、登録されたCPUとしかペアリングできません。つまり、メモリーだけを移植しても起動しません。そのため「メモリーとCPUをセットで健康な基板へ移植する」という高度な作業が必要です。
中古端末から健康な基板を調達し、数日かけてCPUとメモリーを取り外し、移植作業を実施。顕微鏡下での極めて繊細なハンダ作業を伴うため、技術力と経験が試される工程です。

6.起動成功とデータ確認

数日後、慎重な移植作業を終えて起動テストを行うと、iPhoneXは無事に起動!データ領域も確認できました。
早速お客様にご連絡し、後日ご来店いただきました。確認していただいた所、大事なお子様の写真もそのまま残っていました。バックアップが取れていなかった思い出を救出できた瞬間です。

お客様の反応

お渡しの際、お客様からは「正規店で相談したときは『本体交換でデータは残らない』と言われて絶望していた。ここでデータが救えたのは本当にありがたい」と大変喜んでいただきました。
修理費用は10万円近くかかりましたが、それ以上の価値があると快くお支払いいただきました。特に「子供の写真が残ったことが何よりも嬉しい」と、何度も感謝の言葉をいただきました。

【豆知識】水没時にできる応急処置

万一iPhoneが水没してしまった場合、まずやってはいけないのは 電源を入れる・充電すること です。ショートを引き起こし、修理不可能になる可能性が高まります。
おすすめする応急処置は以下の通りです。

  • すぐに電源を切る
  • SIMカードを取り出して乾燥させる
  • 外側の水分をタオルで拭き取る
  • 可能なら端末を立てて水分を下に逃がす
  • とにかく早めに修理店へ持ち込む

水没修理は「時間との勝負」です。水没後の処置が早ければ早いほど、復旧の可能性は上がります。

正規店と非正規店の違い

正規店(Apple Storeや認定サービスプロバイダ)では、重度水没や基板故障の場合、本体交換のみの対応になります。つまりデータは残りません。
一方、非正規修理店では水分除去や基板修理といった高度作業を行うことで、データ復旧の可能性を追求できます。もちろんリスクや費用は伴いますが「どうしてもデータが必要」という方にとっては大きな救いとなります。

まとめ

今回のiPhoneX水没修理では、

  • 海での重度水没
  • 画面割れ+内部びっしょり
  • 電源回路まで故障

という厳しい状況にも関わらず、CPUとメモリーの移植によってデータを救出できました。

iPhone水没は「もう無理だ」と諦めがちですが、特殊修理によって大切なデータを取り戻せる可能性はゼロではありません。

浦和でiPhone水没修理・データ復旧をご検討中の方は、ぜひ一度当店にご相談ください。正規店では叶わない「データを残す修理」に挑戦いたします。