日本でiPhoneの「RCS」が普及しない理由を解説〜世界標準が流行らないのはアレのせい!?〜

店長

こんにちは!埼玉県さいたま市浦和のiPhone修理専門店『iPhone修理のスマケア工房』店長です。ご覧いただきありがとうございます。
当店は「即日対応・データそのまま・安心品質」をモットーに、iPhoneのバッテリー交換や画面修理、水没復旧など幅広く対応しています。浦和駅から徒歩圏内でアクセスしやすく、地域の皆さまに信頼いただける修理サービスを目指しています。

今回のテーマ

先日、ソフトバンクが「ソフトバンク」「ワイモバイル」「LINEMO」の3ブランドにおいて、電話番号だけでリッチなメッセージを送受信できる『RCS(Rich Communication Services)』を今春から順次開始すると発表しました。

サムネール

また、すでに昨年KDDIが「au」「UQ mobile」「povo」で「RCS対応」をスタートしています。ついに日本でも「iPhoneでのRCS利用」が広がり始めまたと言えるでしょう。

しかし正直なところ…

「RCSって何?」
「iMessageと何が違うの?」
「LINEがあるのに必要?」

という方がほとんどではないでしょうか。そこで今回は、

  • RCSとは何か
  • 何ができるのか
  • なぜ今までiPhoneで使えなかったのか
  • 日本で普及しにくい理由
  • LINE・iMessage・RCS・SMSの違い
  • セキュリティや暗号化の問題
  • SMSフォールバックとは何か

について、できるだけわかりやすく解説します。

そもそもRCSとは?

RCSは簡単に言うと『SMSの進化版』です。これまでのSMS(ショートメッセージ)は、

  • 文字数制限あり
  • 画像はほぼ送れない
  • 既読確認なし
  • グループチャットが不便

といった制限がありました。一方のRCSでは、

  • 既読表示
  • タイピング表示
  • 高画質画像送信
  • グループチャット

など、LINEやiMessageのような機能が使えます。しかも「電話番号だけ」で利用可能なのです。

なぜ今までiPhoneで使えなかったの?

実は、日本では長年、

  • Android → RCS対応
  • iPhone → 非対応

という状態でした。理由はシンプルで、Appleが独自の「iMessage」を優先していたからです。iPhone同士ならiMessageがあるため、AppleはRCSを積極的に採用していませんでした。しかし近年、

  • EU規制
  • Googleからの圧力
  • 国際標準化の流れ

などを背景に、AppleもRCS対応を進めることになりました。

LINE・iMessage・RCS・SMSの違い

日本では複数のメッセージ手段が混在しています。違いを分かりやすくまとめると以下の通りです。

利用条件
・LINE → アプリ登録
・iMessage → Apple Account
・RCS → 電話番号
・SMS → 電話番号

インターネット
・LINE → 必要
・iMessage → 必要
・RCS → 原則必要
・SMS → 不要(音声回線)

既読表示
・LINE → あり
・iMessage → あり
・RCS.→ あり
・SMS → なし

画像送信
・LINE → 高画質
・iMessage → 高画質
・RCS.→ 高画質
・SMS → ほぼ不可

Android互換
・LINE → 可能
・iMessage → 不可能
・RCS.→ 可能
・SMS → 可能

セキュリティー
・LINE → 強
・iMessage → 最強
・RCS → 中
・SMS → 弱

これを見ると、RCSは『iMessageとSMSの中間的存在』だと分かります。

日本でRCSが普及しにくい理由

ここからが本題です。理由は大きく4つあります。

① LINEが強すぎる

日本では長年、

メッセージ=LINE

という文化が完全に定着しています。家族、友人、企業連絡までLINEで完結。RCSが入り込む余地が少ないのです。

② iPhoneユーザーはiMessageで完結

iPhone利用者同士ではすでに、高機能な標準アプリである「iMessage」があります。

そのため、わざわざRCSを意識する必要がないという現実があります。

③ キャリア分断の歴史

日本では長年、

・ドコモ独自
・au独自
・ソフトバンク独自

という分断がありました。RCSも当初は統一されておらず「よく分からない機能」という印象がありました。

④ 認知度が圧倒的に低い

実際に修理店では、お客様からの

「RCSって何?」
「RCSを使いたい」

という相談はほぼありません。存在自体を知らない人がほとんどです。

日本のRCSのセキュリティと暗号化

ここも重要なポイントです。

SMS
→ 基本的に暗号化なし(盗聴リスクあり)

LINE
→ 独自暗号化(Letter Sealing)

iMessage
→ エンドツーエンド暗号化(E2EE)

RCS(日本版)
→ キャリア仕様による

Android同士のRCSではエンドツーエンド暗号化対応がありますが、iPhone対応版RCSは、現時点で『iMessageのエンドツーエンド暗号化(E2EE)ほど強固ではない』とされています。

つまり「SMSより安全だけどiMessageほどではない」という位置づけになります。

SMSフォールバックとは?

実は、RCSには重要な仕組みがあります。それが『SMSフォールバック』です。これは、

RCSが利用できない場合、自動的にSMSへ切り替わる

という仕組みです。例えば、

・相手がRCS未対応
・電波状況が悪い
・Wi-Fi接続が不安定

こういった場合でも、最低限メッセージが届くようになっています。iPhoneユーザーが、気づかないうちにお世話になっていることが多いかもしれません。

それでもRCSは重要

日本において、あまり普及していないRCSですが、

・iPhoneとAndroid間の壁を埋める
・高画質写真が送れる
・SMSより快適

という意味で重要な技術です。欧米を中心に、国際標準として確実に広がっています。

今後の展望

iPhoneで使われるメッセージ環境について、今後予想されるのは

・iPhoneとAndroid間で標準化進行
・キャリア横断対応拡大
・SMSの段階的縮小

という動きが加速すると思われます。ただし、

すぐにLINEを超える存在になる可能性は低い

というのが現実的な見方とも言われています。これは、欧米でLINEがほとんど広まっていない現実から見て「異端」とも言える極めて日本的な状況です。ですが、すでに環境の整っているはずのAndroidユーザーでさえ、LINEの使用率が高い状況がある以上、RCSの普及には時間がかかりそうです。

まとめ

RCS(Rich Communication Services)とは、

SMSの進化版である電話番号で使える高機能メッセージ

です。しかし、日本で普及しにくい理由は、

  • LINE文化
  • iMessageの存在
  • 認知度不足
  • キャリア分断の歴史

といった背景があります。それでも『iPhoneとAndroidの壁を埋める技術』として、今後ゆっくりと広がる可能性があります。この機会に「名前だけ」でも、覚えておくといいかもしれません。

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