iOSアップデート前にやっておきたいバックアップ習慣〜データを守るための基本の心得〜

店長

こんにちは!埼玉県さいたま市浦和のiPhone修理専門店『iPhone修理のスマケア工房』店長です。ご覧いただきありがとうございます。
当店は「即日対応・データそのまま・安心品質」をモットーに、iPhoneのバッテリー交換や画面修理、水没復旧など幅広く対応しています。浦和駅から徒歩圏内でアクセスしやすく、地域の皆さまに信頼いただける修理サービスを目指しています。

今回のテーマ

本日のテーマは「iOSアップデート前にやっておきたいバックアップ習慣」です。
毎年秋頃になると、iPhoneの「iOSアップデート」が話題になります。最新の機能やデザイン、新しいセキュリティ対策など、多くの魅力的な要素がありますが、同時にトラブル発生の時期でもあるというのが修理店から見た現実です。

サムネール

実際に「アップデートしたら電源が入らなくなった」「リンゴマークのまま止まった」「データが消えた」という相談は、毎回のように寄せられます。そのほとんどが“バックアップを取っていなかった”ケースです。つまり、万が一の備えをしていれば避けられたトラブルでもあるのです。
この記事では、iPhone修理のプロの立場から、アップデート前に必ずやっておきたいバックアップ習慣を徹底的に解説します。

なぜバックアップが必要なのか?

iPhoneは非常に安定した端末ですが、アップデート中は「大手術」ともいえる状態になります。システムファイルの書き換え、再起動、署名認証など、多くの工程が同時に行われるため、少しでもエラーが発生すれば起動不能に陥ることがあります。
特に多い原因は以下の通りです:

  • 通信エラーやWi-Fi切断
  • バッテリー残量不足
  • ストレージ容量不足
  • 不安定なケーブル接続による中断

これらのうちどれかひとつでも起きれば、iPhoneは「更新失敗」と判断してしまい、初期化を余儀なくされることもあります。だからこそ『アップデートの前にバックアップを取ることがデータを守る第一歩』なのです。

バックアップ方法1:iCloudを使う

最も手軽で失敗が少ないのが「iCloudバックアップ」です。Wi-Fiさえあれば、iPhone単体で作業が完結します。

バックアップ手順:
  1. 「設定」アプリを開く
  2. 自分の名前(Apple ID)をタップ
  3. 「iCloud」→「iCloudバックアップ」
  4. 「今すぐバックアップを作成」を選択

また「このiPhoneを自動でバックアップ」をオンにしておくと、充電中かつWi-Fi接続時に自動バックアップが行われます。常日頃からバックアップを取ることはいざという時に大きな安心となります。

ただし、この方法で留意する必要があるのは「iCloudは有料サービスである」ということです。iCloudの料金プランは以下の通りとなります(2025年10月時点)。

  • 無料プラン:5GB
  • iCloud+(50GB):月額130円
  • iCloud+(200GB):月額400円
  • iCloud+(2TB):月額1,300円

つまり、ストレージ容量が256GB以上の端末をお使いの場合、フルバックアップするために最上位プランの契約が必要となるのです。幸い、iCloudの容量はシェアが可能なので、家族で共有するのもおすすめです。

バックアップ方法2:パソコンを使う(iTunes / Finder)

PCに直接保存する方法も非常に有効です。特に、本記事のテーマである「アップデート前のバックアップ」という点においてはこの方法が最も適しています。というのも、PC経由でアップデートを行う場合、事前にバックアップしてから行う仕様になっているため、バックアップとアップデートを1度にできるのです。加えて、大容量のシステムデータを一旦PCにダウンロードするため、端末のストレージ容量が少なくても安定した動作が期待できます。

バックアップ手順:
  1. iPhoneをPCにLightningケーブルで接続
  2. iTunes(Windows)またはFinder(Mac)を起動
  3. 「iPhone」マークをクリック
  4. 「今すぐバックアップ」を選択

ここで注意したいのがケーブルの品質です。安価な互換ケーブルでは、通信が不安定になり途中で接続が切れてバックアップに失敗することがあります。可能であればApple純正ケーブルを使用し、代用する場合はMFi認証(Made for iPhone)マーク付きの製品を選びましょう。

バックアップ方法番外編:別のiPhoneに保存する

あまり知られていませんが、同じストレージ容量を持つ別のiPhoneにデータをコピーするという裏技的なバックアップ方法もあります。これは、古いiPhoneを買い替えで手元に残している場合に最適です。

Wi-Fi経由でデータをまるごと移行でき、パソコンやiCloudを使わなくても済むのでお手軽です。ただし、同じまたはより大きいストレージ容量のiPhoneであることが条件です。これがクリアできれば、最も簡単で確実なバックアップ手段といえるでしょう。

この方法の最大の利点は「メイン端末にトラブルがあった際に、代替機としてすぐに使える」という点です。例えば何らかのトラブル(故障・充電切れなど)時にこの端末が手元にあれば、simカードを入れ替えるだけですぐに遜色なく使えるようになります。トラブル解決までの代替機として、非常に頼りになる存在となるでしょう。

バックアップでは保存できないデータもある

意外と見落とされがちなのが、「バックアップでは保存できないデータ」の存在です。たとえば、以下のようなデータは単純な『復元』では引き継げません。

  • 一部の銀行アプリや電子マネーの登録情報
  • セキュリティ重視の認証アプリ(Google Authenticatorなど)
  • 一部のオンラインゲームデータ(外部連携していない場合)
  • サイトログイン用の一時トークン

これらはWEBサービス側のセキュリティに関わる情報のため、iCloudやiTunesでも保存されません。そのため、事前に別の方法でデータ移行や連携設定を確認しておくことが重要です。

アップデート前にやっておくべきチェックリスト

修理店として実際にお客様へお伝えしている『鉄板ポイント』を紹介します。

  • ストレージ容量を10GB以上空けておく
  • 安定したWi-Fiに接続
  • バッテリー残量50%以上、かつ充電しながら
  • アプリは全て終了させる
  • 不要なデータ・アプリを削除
  • パスコード・Apple ID・パスワードを控えておく

これらを徹底するだけで、アップデート失敗のリスクは大幅に減らせます。

当店の設定サポート

当店では、iCloud・iTunes・Wi-Fi設定などに不安がある方向けにバックアップ設定サポートを行っています。スタッフが実際にお客様と一緒に画面を操作しながら設定を進め、定期的にバックアップが取れるよう最適化いたします。アップデート前だけでなく、日常的なデータ保護のためにもぜひ一度ご利用ください。

まとめ

iOSアップデートは、iPhoneの性能を最大限に引き出すための大切なイベントです。しかし、バックアップを怠ると、その瞬間が“すべてを失うきっかけ”にもなりかねません。スマートフォンの寿命はバッテリーやパーツだけでなく「データを守る意識」も含めた総合的なメンテナンスが必要なのです。

浦和で修理・バックアップ・データ相談はいつでもお気軽に。あなたのiPhoneライフを安心サポートします。