eSIMって何?移行したほうが良いの?〜iPhone17で注目される次世代SIMを徹底解説〜

こんにちは!埼玉県さいたま市浦和のiPhone修理専門店『iPhone修理のスマケア工房』店長です。ご覧いただきありがとうございます。
当店は「即日対応・データそのまま・安心品質」をモットーに、iPhoneのバッテリー交換や画面修理、水没復旧など幅広く対応しています。浦和駅から徒歩圏内でアクセスしやすく、地域の皆さまに信頼いただける修理サービスを目指しています。
今回のテーマ
本日のテーマは「eSIMって何?移行したほうが良いの?」です。最近、「eSIMへの移行ってしたほうがいいの?」というご相談が増えています。その理由は、2025年に登場したiPhone17シリーズが“eSIM専用”モデルになったこと。

これまで当たり前のように使ってきた「物理SIMカード(小さなチップ)」が差せなくなり、初めて「eSIMとは何か?」を意識する方が増えています。この記事では、
- eSIMの仕組みと特徴
- 対応機種
- 移行のメリット・デメリット
- デュアルSIM構成の考え方
をわかりやすく解説します。
さらに、修理店の立場から見た「現時点でのおすすめ構成」についてもご紹介します。
そもそも「eSIM」とは?
「eSIM(イーシム)」とは、“embedded SIM=組み込み型SIM”のこと。従来のようにSIMカードを抜き差しするのではなく、iPhone本体の中にあらかじめSIM情報を内蔵する仕組みです。物理カードの代わりに、通信キャリアが発行する“デジタルプロファイル”をネット経由でダウンロードすることで利用を開始します。つまり…
- SIMカードを挿さなくても通信できる
- 店頭に行かなくても契約・開通ができる
- iPhone1台で複数の回線を管理できる
というのが最大の特徴です。
日本でもここ2〜3年で対応キャリアが増え、今では大手キャリア・格安SIMともにほぼ対応済みとなっています。
eSIM対応機種一覧(2025年時点)
iPhoneでは、iPhone XS / XR(2018年発売)以降がeSIM対応モデルです。
| モデル | 対応状況 |
|---|---|
| iPhone XR / XSシリーズ〜14シリーズ | 物理SIM+eSIM(デュアル可) |
| iPhone 15シリーズ / 16シリーズ | 物理SIM+eSIM(またはeSIM×2構成) |
| iPhone 17シリーズ | eSIM専用(物理SIMスロットなし) |
つまり、iPhone17からは完全eSIM化されました。それ以前のモデルをお使いの方は、まだ物理SIMを利用できます。
eSIMのメリット
1.店舗に行かなくても開通できる
キャリアのWebサイトやアプリで手続きすれば、QRコードを読み取るだけで即時開通できます。SIMカードを郵送してもらう必要もありません。
2.紛失・破損の心配がない
カードを抜き差ししないため、SIMの破損や接点不良の心配がありません。また、落としたり無くしたりするリスクもゼロです。
3.デュアルSIMで“2番号同時待ち受け”が可能
eSIMと物理SIMを併用すれば、たとえば「プライベート用+仕事用」「国内+海外通信」などを1台で使い分けできます。格安SIMをサブ回線として使うユーザーも増えています。
4.海外旅行や出張時に便利
現地の通信業者のeSIMをオンラインで購入・登録できるため、SIMカードを入れ替える手間が不要。渡航前に準備しておけば、到着後すぐ通信が可能です。
eSIMのデメリット(ここが落とし穴)
便利な一方で、eSIMにはいくつかの注意点があります。特に修理店としては“緊急時の対応力”に課題を感じています。
1.故障時の「SIM差し替え」ができない
iPhoneが突然故障したり、水没・破損した場合、物理SIMなら別の端末に挿せばすぐ通信を復旧できます。しかしeSIMの場合、デジタル情報を再発行しないと使えません。通信が止まっていると手続き自体が難しく「いざという時に連絡が取れない」という事態が起こりえます。
2.キャリアや端末移行手続きがやや複雑
eSIMプロファイルは端末に紐づくため、機種変更時にはキャリアごとに再発行の手続きが必要です。「旧端末で削除してから新端末で登録」という流れを誤ると、通信が一時的に使えなくなることも。
3.一部格安SIMでは手続きが遅い・非対応
主要キャリアはほぼ対応していますが、一部の格安SIMや海外SIMではeSIMの発行に時間がかかったり、手数料が発生する場合もあります。特に通信障害時のサポート対応は、まだ発展途上です。
eSIMと物理SIMの“デュアル構成”という選択肢
現時点でおすすめしたいのは、「どちらも使える」デュアル構成です。
- メイン回線:物理SIM(ドコモ・au・ソフトバンクなど)
- サブ回線:eSIM(格安SIMやデータ専用プラン)
この構成なら、もし端末が故障しても物理SIMを他のiPhoneに差し替えて通信が継続できます。さらに、eSIM側をサブとして使えば、通信費の節約や災害時のバックアップ回線としても活用可能です。
「iPhone17からeSIM専用」とはいえ今すぐ移行する必要はない
iPhone17シリーズからは物理SIMスロットが廃止されましたが、それ以前の機種(iPhone16以前)をお使いの方が、急いでeSIMに切り替える必要はありません。当店の考えとしては、
現時点では「緊急対応のしやすさ」という点で、まだ物理SIMの方が安心です。
特に修理や端末故障の現場では、物理SIMならその場で別端末に差し替えて復旧できますが、eSIMだとキャリア再発行が必要で、即時対応できないケースが多いのです。
ですので、もしeSIMを試したい場合は「デュアルSIMのサブ回線」として使うのがおすすめです。これなら、eSIMの便利さを体験しつつ、いざという時も困りません。
eSIMを利用する前に確認しておきたいポイント
- キャリアがeSIMに対応しているか(契約プランも含めて確認)
- Wi-Fi環境があるか(eSIM設定には通信が必要)
- 旧端末のeSIMを削除してから新端末で登録すること
- QRコードは一度しか使えない(再設定には再発行が必要)
設定を間違えると通信不能になることがあるため、自信がない方は店舗やキャリアショップでサポートを受けるのが安心です。
まとめ:修理店スタッフのひとこと
iPhoneの「eSIM化」は、今後確実に主流になっていく流れです。ただし、現時点では便利さとリスクが表裏一体でもあります。特に修理やデータ復旧の現場では「eSIMしか使えない端末」は緊急対応に時間がかかることが多いのが実情です。したがって、
- まだiPhone16以前を使っている方は、今すぐ無理にeSIM移行する必要なし。
- 試してみたい方は、サブ回線としてデュアルSIMで併用するのが安全。
これが、現時点での“バランスの良い選択肢”だと思います。
浦和・川口エリアでiPhone設定やSIMトラブルの相談なら「iPhone修理のスマケア工房」へ。eSIMの設定・通信トラブル・機種変更時のデータ移行など、店舗でわかりやすくサポートいたします。バッテリー交換や画面修理と一緒に設定サポートも承っております。


